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物が二重三重に見える

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物が二重三重に見えるーlooksdoubleー

物が二重三重に見える原因

物が二重三重に見えることを複視と言います。複視には両目で見た時に物が二重三重に見える両眼性複視と、片方の目だけでも物が二重三重に見える単眼性複視の2種類があります。
単眼性複視は乱視と白内障、両眼性複視は斜視か左右の目の屈折値のズレが原因になっている場合が多い傾向にあります。このうち斜視には様々な原因が考えられます。脳梗塞や脳動脈瘤、脳腫瘍や重症筋無力症といった脳や神経の異常がもとになっている可能性もあります。また甲状腺眼症、眼窩(眼球等が入っている骨のくぼみ部分)の炎症、糖尿病性神経障害が斜視の原因になる場合もあります。
命に関わったり、失明に至ったりする危険がある疾患も含まれているので、早期の受診をおすすめします。

白内障

白内障は目の水晶体が濁ってしまう疾患です。この濁りによって光が正しく目に入らなくなると、視力が低下します。白内障は主に年齢とともに進行するもので、加齢によって水晶体のうちタンパク質で構成される部分が変性し、濁りが生じることが原因です。
白内障になると、目のかすみが現れるほか、物の色が褪せて見えたり、光に過敏になったりします。

乱視

乱視は、角膜や水晶体の形状に異常があることによって引き起こされます。通常、正常な目は光を1点に焦点化させることができますが、乱視では光が複数の焦点に分散されてしまいます。その結果、近くや遠くの物がぼやけたり、歪んだりして見えることがあります。
乱視は遺伝的な要素によって引き起こされることが多いですが、角膜手術や目の怪我などの外的な要因によっても発生することがあります。

斜視

斜視は、片方の目が正常な位置に向いているのに対して、もう片方の目が内側または外側に向いている状態を指します。この結果、両目の視線が一致せず、複視や視力の低下が起こることがあります。
斜視は生まれつきのものである場合と、後天的な要因によって引き起こされる場合があります。

斜視の原因となる疾患

後天的な斜視は、様々な要因によって引き起こされますが、なかには以下のような疾患が原因になっている場合があります。

 

■脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が詰まることによって血液供給が阻害され、脳組織に酸素や栄養が届かなくなる状態です。脳梗塞が特定の脳領域に影響を与えると、その領域が運動や視覚の制御に関与している場合、斜視の症状が生じることがあります。

 

■脳動脈瘤

脳動脈瘤は、脳の血管の壁が弱くなり、膨らんだ状態を指します。脳動脈瘤が圧迫したり、周囲の組織に影響を及ぼしたりすると、視覚や目の運動を制御する神経経路に障害が生じることがあります。その結果、斜視が発生する可能性があります。

 

■脳震とう

脳震とうは、頭部への強い衝撃や振動によって、脳が一時的に機能障害を起こす状態です。脳震とうが視覚や目の運動を制御する神経経路に影響を与えると、斜視の症状が現れることがあります。
脳震とうによって引き起こされる斜視は通常、一時的なものであり、自然に回復する場合も珍しくありません。しかし、脳震とうによって神経経路に永続的な障害が残り、斜視が持続することもあるため注意が必要です。

 

■重症筋無力症

重症筋無力症は、筋肉と神経の接触部分で障害が起きる自己免疫性の疾患です。目の筋肉を制御する神経経路に障害が生じ、目の運動の調整が困難になることがあります。その結果、斜視が発生することがあります。
ただし、重症筋無力症の斜視は見た目には目立たない上下斜視が多いという特徴があります。

 

■甲状腺眼症

甲状腺眼症は、甲状腺の機能亢進症(バセドウ病など)によって引き起こされる目の病気です。甲状腺の異常な活動が免疫系に影響を与え、眼球周囲の組織に炎症や腫れを引き起こします。この炎症と腫れによって、眼球が突出し、まぶたが開き、眼球運動の制御が困難になることがあり、これによって斜視が生じる場合があります。
重症筋無力症の斜視と同様、見た目には目立たない上下斜視が多いという特徴があります。

 

■糖尿病性神経障害

糖尿病性神経障害は、長期間にわたって高血糖が続くことによって引き起こされる神経の障害です。糖尿病は、全身の神経組織にダメージを与えることがありますが、目の神経にも影響を及ぼすことがあります。
糖尿病性神経障害が目に影響を及ぼすと、眼筋の制御に問題が生じ、斜視が発生することがあります。