目やにが増えた
目やにが増えたーeyedischargeー
目やにが出る原因
目やには医学用語で「眼脂(がんし)」と言い、目に入ったゴミや、目の中の古い細胞などが固まったものです。新陳代謝によって生じる分泌物であるため、少量の目やにであれば生じるのが普通です。
しかし、病気や炎症、免疫反応によって目やにの量や状態が変わることがあります。「水っぽい」「ネバネバしている」など、目やにの状態がいつもと違う場合は、何らかの異常が生じている可能性があります。感染性の病気であれば、まわりの方にうつしてしまうこともありますので、お早めに宝塚市・中山寺駅のなかがわ眼科へお越しください。
目やにの種類と原因
病気が原因で生じた目やにの中には、死んだウイルスや細菌などが含まれています。そのため、目やにの様子によって原因となっている病気をある程度判断することが可能です。
- 水っぽくさらさらとしている…ウイルス(ウイルス性結膜炎)
- 膿のような大量の目やに…淋菌(細菌性結膜炎)
- 黄色っぽくネバネバしている…肺炎球菌、黄色ブドウ球菌など
- 透明、あるいは白色…アレルギー性結膜炎、ドライアイ
- 大量の目やに、目頭を押すと膿汁が出る…涙嚢炎
目やにが増えた時に考えられる目の病気
以下では目やにが増える原因となり得る病気のうち、目に関するものをいくつか紹介します。「いつもと様子が違う目やにが出る」「日中も目やにが出続ける」といった場合は注意が必要です。
結膜炎
結膜とは白目の表面を覆っている半透明の膜のことで、これが充血し炎症を起こした状態が結膜炎です。感染性のもの(ウイルス性・細菌性)と非感染性(アレルギー性)のものがあります。
いずれも目の充血やまぶたの腫れなどが主な症状ですが、目やににも異常が生じることがあります。「目やにの種類と原因」の項目で紹介した通り、結膜炎の原因となっている物質によって目やにの様子も変わりますが、あくまで参考程度にとどめて、目やにの異常を感じた際はすぐに眼科を受診してください。
ドライアイ
涙の分泌量不足により、涙が目の表面に均等に行きわたらない状態のことをドライアイと言います。目の乾燥、視野のぼやけなど、慢性的な目の不調が生じるほか、透明、あるいは白色の目やにが出ることもあります。
涙道閉塞
眼窪内の涙腺で作られた涙は、目全体に広がった後、最終的に鼻へ通じる鼻涙管を通って排出されていきます。この涙の通り道のことを「涙道(るいどう)」と言います。
涙道内のいずれかの部位が詰まると、行き場を失った涙は目に停滞してしまいます。そのため、目やにが増えたり、常に涙目になったりすることがあります。
涙嚢炎
涙の通り道にある鼻涙管が詰まると、涙は鼻へ流れて行かず、手前の涙嚢(るいのう)という部位に溜まります。本来排出されるはずの涙が溜まり、細菌感染によって涙嚢が炎症を起こした状態を涙嚢炎と言います。
目の充血や大量の目やに、涙が止まらないなどの症状が出るほか、目頭を押すと膿汁が出てくることもあります(慢性涙嚢炎)。